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ドル113円前半、イベント待ちで小動き
[東京 30日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の113円前半だった。午前は実需筋の月末絡みのフローが散見されたが、午後は週末に米中首脳会談を控え、様子見ムードが支配的となった。ドル/円の朝方からの値幅は上下19銭程度にとどまった。
ドルは朝方に安値113.30円を付けた後、輸入企業のドル買い/円売りが下値を支えていたが、仲値通過後は輸出企業のドル売り/円買いが入り、上値が重くなった。
午後、日経平均が小じっかり推移したものの、米長期金利が低下傾向で、ドル/円に上昇機運は出なかった。市場からは「週末に米中首脳会談が控える中、様子見姿勢が強い」(ブローカー)との声が出ていた。
米中の首脳会談が穏健な内容となれば、年末に向けて米株が上昇する「サンタクロース・ラリー」とともに、リスクオンの円安が進むとの期待もある。
ただ、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)問題などリスクは依然山積。「楽観ムードは広がりにくい」(邦銀)という。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は29日、米国と中国が来春まで追加関税の発動を停止したうえで「中国経済政策の大幅な変更を見据えた」新たな協議を行う方向で合意を探っていると伝えた。
しかし、トランプ大統領は、中国との通商交渉妥結に近づいているものの、それを自分が望んでいるかは定かでないと述べた。
ドル/円
午後3時現在 113.38/40 1.1389/93 129.16/20
午前9時現在 113.40/42 1.1390/94 129.19/23
NY午後5時 113.47/49 1.1391/95 129.26/30
(為替マーケットチーム)